「DUNE / 砂の惑星」のプリンセスを彷彿させる、シルバーのまばゆいドレス
第96回アカデミー賞レッドカーペットに、女優のフローレンス・ピューがまるで映画「DUNE / 砂の惑星」から飛び出してきたかのような、煌びやかなシルバーのドレスで登場し、注目を集めました。
イギリス出身の彼女らしい、パンクとグラムが融合された斬新なドレスは、ミラノに拠点を置く現代的なオートクチュールブランド「デルコア」によるカスタムメイドです。映画で演じた、宝石を纏ったエレガントなキャラクター、プリンセス・イルーランへのオマージュとも取れるデザイン。ここ数ヶ月の「DUNE / 砂の惑星 パート2」のプロモーションツアーでも、ピューは光沢感のあるシルバーやニュートラルカラーの衣装を好んでおり、そこに彼女らしいフェミニンかつパンクなエッセンスを加え、洗練さと強さを兼ね備えた独自のスタイルを築き上げてきました。まさに、戦士のプリンセスを彷彿とさせる着こなしです。
デルコアが手掛けた、繊細かつ大胆なドレス
今回身に纏ったデルコアのドレスは、ドラマティックな構造のコルセットが目を引きます。まるで水滴のような半透明の宝石が散りばめられており、そこから流れるように細身のシルクスカートが足元まで広がります。さらに、首元にはまるで獲物を狙う爬虫類のように、尾をくわえたシルバーのダイヤモンドがちりばめられたブルガリのネックレスが輝きを添え、エレガントでありながらエッジの効いたルックを完成させています。
ヘアスタイルは、無造作でありながらもシックなサイドスウェプトのボブ。メイクはナチュラルで、ダークピンクのアクセントが加えられており、洗練さとモダンさを引き立てています。派手さよりも、トータルコーディネートの調和を重視した、まさに「今」の美しさを体現しています。
今回も受賞候補にはなっていませんが、フローレンス・ピューは、同じく本作でアカデミー賞ノミネートを果たしたロバート・ダウニー・Jr、エミリー・ブラント、キリアン・マーフィーらキャストやスタッフを応援するために出席しました。「DUNE / 砂の惑星」は作品賞にもノミネートされており、もし受賞となれば、このデルコアのドレスがさらに輝きを放つことになるでしょう。また、授賞式後のバニティフェアのアフターパーティではどんなドレスに着替えるのか、引き続き彼女のパンク・プリンセスぶりから目が離せません。